換気経路を正しく確保する「24時間換気計画」のポイントとは?2022/01/20

換気計画とは、換気扇によって室内の汚れた空気を排出し
外部の新鮮な空気を室内に導くようにする計画です。

換気扇はなるべく目立たないようにして
空気の動きに抵抗を与えないように計画したいところですが
扉や家具などで、空気のルートが遮断(抵抗)されると
換気が機能しにくいケースもあります。

ダクトの長さや排気フード(ベントキャップ)なども
空気抵抗になりますので、ダクトは最短にして
低圧損型の廃棄フードにすると、より効果的となります。

24時間換気とは、2003年7月に改正された建築基準法により
シックハウス対策として設置が義務付けられているものです。
24時間換気をおこなう場合は、建物全体の換気経路、つまり
「給気箇所かた排気箇所への空気の流れ」について
いかに効果的にするかを考えます。

給気口、排気口は、取り入れた新鮮な空気が
室内で停滞しないように配置して、居室全体に空気が流れるようにします。
24時間換気を計画するときのポイントは、次のような点です。


1、給気口と排気扇は、部屋の対角線上に配置し
  新鮮な空気が部屋全体にいきわたるような位置にする。


2、給気量と排気量のバランスに注意して、必要換気量に対して給気面積が不足すると
  建物全体が負圧となり、風切音が発生したり、建具の開閉に支障が出るので注意します。


3、トイレと浴室は常時負圧となるように計画し
  他の部屋に汚染された空気が流出しないように注意します。 
  給気の取入れは、屋内側建具のガラリやアンダーカットなどを使用します。


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